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脱藩大名の戊辰戦争 上総請西藩主・林忠崇の生涯(中村 彰彦)

脱藩大名の戊辰戦争―上総請西藩主・林忠崇の生涯 (中公新書)脱藩大名の戊辰戦争―上総請西藩主・林忠崇の生涯 (中公新書)
(2000/09)
中村 彰彦

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中村 彰彦さんの『脱藩大名の戊辰戦争 上総請西藩主・林忠崇の生涯』を読みました。


戊辰の戦火は間近に迫っていた。
徳川三百年の恩顧に報いるに、今をおいて時なし――佐幕一途の志に燃えて上総請西藩主の座を捨てた若き林忠崇は、旧幕臣の集う遊撃隊に参加し、人見勝太郎、伊庭八郎らの同志を得る。
箱根、小田原で東上する官軍と激突。
その後も奥州各地を転戦して抵抗を続けた。
戦乱に死すべき命を長らえた忠崇は、官吏、商家の番頭、神主など職を転々とし、昭和十六年、九十四年の生涯を閉じた。
(カバーより)


私が林忠崇のことを知ったのは、
江戸300藩の意外な「その後」―「藩」から「県」へ 教科書が教えない歴史 (PHP文庫)江戸300藩の意外な「その後」―「藩」から「県」へ 教科書が教えない歴史 (PHP文庫)
(2005/02)
日本博学倶楽部

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この本で読んでその存在を知りました。
幕末に脱藩した志士は多いけど、大名自らが脱藩するなんてということで、すごく興味をそそられた人物です。

林忠崇が、藩主になって、しばらくすると鳥羽・伏見の戦いが起こり、それに幕府側として参加しようと準備をしている間に、徳川慶喜が大阪城から逃げてきてしまい、幕府側が敗北。
江戸城無血開場などもありました。
徳川家を存続させることを目的として、忠崇は薩長側と戦うことを決めます。
しかし、徳川慶喜や領民達に迷惑をかけるわけにはいかないので、藩主自らが脱藩するという日本史上この人物しかしなかった行動を起こします。
途中に出会った、人見勝太郎、伊庭八郎の同志を得て、まずは、徳川家を裏切った、尾張・紀州徳川家・彦根の井伊家に復讐をしようと東海道の方に軍を進めますが、箱根・小田原の戦いで敗北。
その後、奥州の戦いに参加するものの敗北してしまいます。
忠崇は、途中、徳川家が存続されることを知った後は、降伏しました。
徳川家の御為にという正義を胸にと無謀な戦いをしてましたが、その行動には心打たれるものがありました。

降伏後は、小笠原家にお預けになったり、実家の林家にお預けになったりしました。
しかし、家禄を削られまくった林家の家計もくるしくて、忠崇は、自分でなんとかしようといろんな職につきます。
そんな中、元藩士の息子であった広部精達が、林家を華族にという運動をしてくれます。
しかし、華族になる条件の金銭的なものが、なかなか用意出来ずに苦労します。
それでも、広部達のおかげで、林家は、華族として認められます。
この時、元大名家で華族として認めてもらえてなかったのが、林家だけで、明治に入ってすごく苦労していたんだなあと思いました。

名誉も回復して、忠崇は、昭和十六年、九十四年の生涯を閉じます。
幕末を体験した最後の大名となりました。
最後の大名として名前があがる、徳川家第19代当主徳川義親侯爵は、明治19年生まれだから。
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江戸300藩の意外な「その後」 「藩」から「県」へ―教科書が教えない歴史(日本博学倶楽部)

江戸300藩の意外な「その後」―「藩」から「県」へ 教科書が教えない歴史 (PHP文庫)江戸300藩の意外な「その後」―「藩」から「県」へ 教科書が教えない歴史 (PHP文庫)
(2005/02)
日本博学倶楽部

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日本博学倶楽部の「江戸300藩の意外な「その後」 「藩」から「県」へ」を読みました。


家臣が藩を乗っ取ったり、組織ぐるみで贋金造りに励んだり、クジ引きで重大な決断を下したり、藩主が仮病を使って要職を辞退したり……明治維新、各地で“ドタバタ劇”を繰り広げた江戸300藩。
いち早く新政府側についたのに「負け組」になってしまった藩もあれば、朝敵とされたのに「勝ち組」にすべり込んだ藩もある。
薩長土肥から無名の小藩まで、知られざる「その後」を一挙紹介。
(裏表紙より)


幕末で私がよく名前を聞く藩といえば、北から会津、長岡、水戸、福井、桑名、長州、土佐、宇和島、佐賀、薩摩くらいでした。
この本を見るとさすがに300藩もあるので、ほとんどの藩を知らなかったです。
幕末から明治維新への時代の流れには、一つ一つの藩でもいろんな事件が起こったのがわかりました。
大半の藩が勤皇にしろ佐幕にしろ、大変な目にあったのがわかりました。

幕末の最初の頃には名前を見かけていた藩名なのに、途中からあまり藩名を見なくなったなあと思っていた藩は、お家騒動などが起こって倒幕だ佐幕だと言っていられない状態だったり。
徳川の親藩だった藩が勤皇の方だったり。
いろんな状態になってました。

こういうのを見ていると他を圧倒する技術力を持っていた佐賀藩はすごいと思います。

この本を読んでいて私が興味を持った人物は、請西藩の藩主の林忠崇です。
江戸城を開け渡し後も佐幕を貫き通して、徳川家や藩に迷惑をかけるのを恐れ、自らが脱藩して出陣します。
彼は藩士たちにも出陣命令をださず、従った兵力は志願した兵力だけでした。
この部分を読んで、今まで知らなかった人物だけど、すごく興味を持ちました。
この人物の本があれば読みたいと思って調べてみたら、好きな作家さんで書かれている本があったので、早速、図書館に予約しにいかないと。
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知識ゼロからの幕末維新入門(木村 幸比古)

知識ゼロからの幕末維新入門知識ゼロからの幕末維新入門
(2008/12)
木村 幸比古

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木村 幸比古さんの「知識ゼロからの幕末維新入門」を読みました。

幕末維新で活躍した主要な人物の紹介や時代背景や藩のルーツや主義思想や転換点などいろんな見方から紹介されてました。
私は、江戸時代以降の歴史はあまりくわしくはないので、紹介されている人物で知らない人や名前は聞いたことがあるけど、実際何をしたかわからない人のことなどがわかってよかったです。
途中に年表なども入っているので、幕末維新の出来事が漠然としていて事件の起こった順番がよくわかっていないこともある私には、わかりやすかったです。
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山田長政 他(山岡 荘八)

山田長政 ほか (山岡荘八歴史文庫)山田長政 ほか (山岡荘八歴史文庫)
(1987/09/03)
山岡 荘八

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山岡 荘八さんの「山田長政 他」を読みました。


日本は狭すぎる。
理不尽なことが多すぎる。
主家が幕府の陰湿な謀略で改易となるにおよんで、山田長政は決意した。
そうだ、おれは世界にはばたこうと。
真の男の生き方を求めて、波濤さかまく大海原に乗り出した果敢なる日本男児の生涯――。
他に「頼朝勘定」「親鸞の末裔たち」「黒船懐胎」を併録。
(裏表紙より)


山岡荘八さんの作品は、読んでいて、胸に響く内容です。
この作品も、理不尽なことに対してそれをどうしたらいいのかと行動する山田長政の描写が大変心打つものがあって面白かったです。
日本を飛び出して、タイにいって、なんとか日本人町をまとめて、国王の信頼を得ることまでは出来ましたが、国王な亡くなってからは、左遷されたり、オランダの邪魔が入ったりと苦悩します。
残念なのが、作品が短編なので、もう少しくわしく読みたかったなあと思います。
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万葉集の恋うた(清川 妙)

万葉集の恋うた (中経の文庫)万葉集の恋うた (中経の文庫)
(2010/09/26)
清川 妙

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清川 妙さんの「万葉集の恋うた」を読みました。


人生に前向きになれる万葉集の歌たち
初恋、両思い、秘密の恋の苦しみ、別離……。
人間の持つ感情の、楽しさ、苦しみ、そのすべてを素直にうたっている万葉集は、いつ読んでも新しい発見と、明るい気持ちを私たちに贈ってくれます。
瑞々しい文章と、多彩な挿画で案内する、一生ものの万葉集の世界。
カルチャースクールで大人気の清川妙による、読み解きレッスン付き。
(裏表紙より)


この本もすごくかわいらしい本でした。
挿画の林 静一さんのイラストが素敵でした。

万葉集のおすすめの歌がいろいろと載ってました。
額田女王や大伴坂上郎女などの知っている人の作品から、作者不詳の東歌まで、のびのびとした恋の歌がいろいろと載ってます。
万葉集の歌って、テクニックよりも素直な恋心が伝わってくる歌が多いので、好きです。
説明として昔の映画や海外の文学作品のことが書かれているのが、どれも知らない作品ばかりなので、わかりにくかったです。
女優の○○みたいな、人を想像しますと言われても、その女優がわからないしと思ってました。

万葉集といえば、やはり、額田女王の歌が好きです。
いろいろと紹介されてましたが、好きな歌ばかりでした。

これ読んでいても哀しかったのは、大津皇子の悲劇ですね。
姉の大伯皇女の

 うつそみの 人にある吾や 明日よりは
  二上山を 兄弟とわが見む
 

この歌は何度見ても心にしみます。