2012.03.09
獅子王アレクサンドロス(阿刀田 高)
![]() | 獅子王アレクサンドロス (講談社文庫) (2000/10) 阿刀田 高 商品詳細を見る |
阿刀田 高さんの「獅子王アレクサンドロス」を読みました。
紀元前4世紀、わずか十年余でギリシアからインドに及ぶ大帝国を築き上げたアレキサンダー大王。
その少年時の師は哲人アリストテレスであった。
いかなる劣勢、いかなる謀略にも屈しなかった最強の武将の真の姿とは?
勇気と知性と一途な夢をもって駆け抜けた波瀾の生涯を圧倒的スケールで描く長編小説。
(裏表紙より)
古代大帝国を築きあげて若くして亡くなったアレクサンドロス。
良かったことに、父フィリッポス二世がアレクサンドロスの為にミエザに学校を作って、師にはアリストテレスを向かえ、貴族の子弟達とともに学ばせます。
このおかげで、アレクサンドロスは信頼できる親衛隊を持つことが出来、この親衛隊を中心としてアレクサンドロスの力になります。
父フィリッポス二世が暗殺されて、後継者争いになりかけますが、無事アレクサンドロスが後を継ぎます。
この当時、ギリシャは、ペルシアの干渉を受けたりしていました。
そんなペルシアにアレクサンドロスは遠征に行きます。
いろいろと大変なことが起こりますが、見事治めます。
遠征を進めるうちに東には、インドという国があるということを知り、東の端まで到達して世界の端を見るんだと遠征を続けます。
教科書などでは、ギリシアからインドまでの大帝国を築き上げたということでしたが、実際は、大変な遠征であることがよく描かれてました。
そして、アレクサンドロスは自分の一途な思いに突き進みますが、途中から部下のマケドニア兵達は、なぜそこまで攻めていかなければならないと不満を抱きます。
遠征軍は、インダス河近くまでは行きましたが、そこまでにして帰りました。
帰りの船や砂漠超えの道のりは、大変なものでした。
ペルシアに辿りつき、今度は、ペルシャ半島や西に興味を示す、アレクサンドロスですが、志半ばで亡くなってしまいました。
偉大な大王ではありますが、普通の人とはスケールが違い過ぎて兵は大変だなあと思いました。
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